2級管工事施工管理技士から受験するのは大正解

設備資格について

給排水衛生、空調換気設備工事の代表的な資格と言えば、管工事施工管理技士ですね。

種類は1級、1級技士補、2級、2級技士補とあり、最終地点の1級管工事施工管理技士を取得するまで長い道のりのように見えがちですが、
今回の記事で伝えたいのは

2級管工事施工管理技士から受験するのは大正解です!!

その理由をまとめてみましたので、是非読んでみてください。

この記事を読むと〇〇できます。

・1級でなく2級から受験する事が大正解ということが理解できる。
・2級管工事施工管理技士の勉強のモチベーションが上がる。
・2級管工事施工管理技士は将来性のある資格という事が分かる。

偉そうな事を申していように聞こえますので、初めに自己紹介させてください。

現役で設備設計を仕事にしているpinkyと申します。
楽しく魅力的な設備設計に関連する記事を書くのが趣味です。

今回は、2級管工事施工管理技士を受験しようと考えている方を全力で応援している記事になっています。

仕事で疲れて勉強する気が起きない・・・・

勉強してるけど、先が長くて疲れた・・・

そんな時で良いので、気晴らしに読んでみてください。
それでは本題に入ります。

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管工事施工管理技士の種類と受験内容

2級管工事施工管理技士を取得することが大正解ということをきちんと理解してほしいので、少しですが種類と受験内容に触れておきます。

詳しくは、施工管理技士の技術検定を行なっている一般財団法人の全国建設研修センターのHPを参考にしてください。

2級管工事施工管理技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター
一般財団法人 全国建設研修センター(JCTC)は、国づくり・まちづくり並びにこれに携わる人材の育成に全力で取り組んでいます。

2級管工事施工管理技士の立ち位置

管工事施工管理技士は大きく4種類あります。

1級管工事施工管理技士・・・1級の一次試験、二次試験両方の合格が必要

1級管工事施工管理技士補・・・1級の一次試験の合格が必要

2級管工事施工管理技士・・・2級の一次試験、二次試験両方の合格が必要

2級管工事施工管理技士補・・・2級の一次試験の合格が必要

この中で2級管工事施工管理技士は上から3番目の立ち位置になります。

「施工管理技士補」というのは2021年建設業法改正に伴い、新設された制度で、
補佐役ではありますが、1級2級それぞれ1次試験のみ合格した方は施工管理技士を名乗れることになりました。

2級管工事施工管理技士の試験内容

前の項目で説明した通り、2級管工事施工管理技士でも1次試験、2次試験があります。

1次試験=マークシートによる筆記試験

2次試験=記述による実地試験

1次試験はマークシートの為、過去問を中心にしっかり計画を立てて勉強すれば合格することは可能ですが、2次試験である実地試験は記述の為、ある程度は知識への理解力が求められます。

2級管工事施工管理技士の過去問を拝見しますが、個人的に感じるのは

1級とそこまで難易度は変わらないと感じています。

2級管工事施工管理技士の合格率

1次試験・・・過去5年程度の平均で約60%前後

2次試験・・・過去5年程度の平均で40〜50%程度

ちなみに1級の合格率を見てみましょう。

1級管工事施工管理技士 合格率

1次試験・・・過去5年程度の平均で約40%前後

2次試験・・・過去5年程度の平均で60%前後

今後、建設業法改正などの付随して問題内容が変更されたとしても大幅に変わることはないと考えています。

施工管理技士は特に、工事を行う上で必要な資格ですから大幅な変更を行うと工事の品質にも関係します。
ですので、今後も大幅な合格率の変動はないと見ています。

資格はあなたの価値を高めるもの

2級管工事施工管理技士なんて、誰でも取れる資格だから受かって当たり前でしょ

2級管工事施工管理技士って合格しても1級管工事しか評価されないよ〜

会社や周りからは評価されないのに試験自体は難しいし、やる気出ないなぁ

もし、こんな事を思う方がいらっしゃれば、考えを改めてください。

前述したように、2級管工事施工管理技士は1級とほとんど変わりない難易度ですよ。
知っている人は知っています。

例えどんな資格でも、勉強すること、資格取得という目標に向かって 勉強の時間を捻出することは、絶対に無駄ではありません。

I am a slow walker,but I never walk back.
「私の歩みは遅いけれど、決して後戻りはしない」

アメリカ合衆国第16代大統領 エイブラハム・リンカーン

かの有名なリンカーン大統領はこのような言葉を残しています。

例え2級管工事施工管理技士であったとしても、あなたは着実に管工事の技術者として歩めているのです。

むしろ、その行為に誇りを持ってほしいのです。

その行いが、きっと将来身を結ぶことになるので前向きに歩きましょう!

2級管工事施工管理技士を取得している人と取得していない人の違い

私は仕事柄、建築士としての監理業務も請負うこともあり、管工事の施工管理技士の方と接する機会が非常に多いです。

管工事の現場代理人である担当者の方はもちろん、その補佐役として打合せの場などに部下の方が来られることもありますが、2級管工事施工管理技士を取得していない方も多々見受けられます。

建設業界は特に実力社会ですから、もちろん資格が全てではありませんし資格を取得していない方で非常に優秀な方がおられるのも理解しています。

ですが、補佐役の方であったとしても2級管工事施工管理技士を取得している方とそうでない方を比べると、打合せの際に会話する内容からも、実力が浮き彫りになると感じる事が多いです。

2級管工事施工管理技士を取得する為には、やはり管工事に関する基礎知識が備わっている、そして管工事の工程、施工状況などの管理方法も理解する必要がありますので、
やはり資格勉強も無駄ではないのだな、と。

決して口に出す事はありませんが、私のように会話から感じてしまう方もいらっしゃるはずです。
先ずは基礎的な知識を確立させる事、これが非常に重要です。

管工事に関する知識を強制的に2回も勉強できる、と考える。

2級管工事施工管理技士を取得しても、最終的には1級管工事施工管理技士を取得したいと考える方がほとんどですが、前述したように試験内容に関しては1級も2級もそこまで差はありません。

管工事の仕事は忙しい職種ですから、資格勉強の時間を捻出できずに実務経験のみ積み重なり、気付けば1級の受験資格を満たしていたので、いきなり1級を受験します!

こんな方がいますが、それはそれで悪い事ではありません。
きっと、一生懸命にお仕事をされてきた証拠なのですから。

ですが、もし可能であれば2級管工事施工管理技士取得の為の勉強時間を捻出して基礎知識からきちんと積み上げる事をおすすめします。

そして2級に合格した次にまた1級にほぼ同じ試験内容を受験することになりますので、2回管工事について、勉強する機会が生まれます。

私がそうなのですが、資格で培った知識は仕事で使わないと、どんどん剥がれ落ちてしまいます。

せっかく苦労して取得した知識が剥がれ落ちるのは悲しいですよね。
どの分野にも精通しますが、勉強の基本は「反復」です。

資格取得に向けた勉強は、何度も過去問や問題集を反復して勉強する事が大事ですから

2級管工事施工管理技士 1次試験の為に何度も反復勉強

数ヶ月後、2次試験対策として、知識を定着させる為に何度も反復勉強

翌年、1級の1次試験の為に何度も反復勉強

数ヶ月後、2次試験対策として、知識を定着させる為に何度も反復勉強

2級〜1級取得までかなり反復勉強をしていることになります。

特に2級を取得しても、翌年以降しか1級の受験は物理的に不可能ですから

2級管工事施工管理技士を取得する為の勉強で培った知識が剥がれ落ちそうになる数ヶ月後、数年後にまた勉強するので、より一層知識が定着することになります。

これはエビングハウスの忘却曲線に基づく理論ですので、脳科学的にも実証されている事実です。

落ち着いて1級管工事施工管理技士の勉強ができる

何度も書いていますが、1級と2級では難易度はそこまで変わりません。
少し範囲が広くなった、記述が少し多くなった、程度に捉えてください。

ですが、そこまで変わらないと言っても、仕事の合間に捻出する時間を考えると全てを無視する訳にはいきません。

ですが、その1級と2級の「少しの差」は2級管工事施工管理技士に合格していれば、それなりに勉強してきた事もあり、1級の勉強を始める際も落ち着いて対策を練る事ができます。

私の場合は・・

いきなり1級を受験したのですが、慣れない実地試験は特に苦戦しました。
それは知識が定着してない状態、すなわち、いきなり1級を受験したのが原因だと感じています。

また、2級管工事を取得していれば管工事の問題に対する自分なりの勉強方法がある程度確立できているはずです。

そういった意味でも落ち着いて勉強できますよね。

私も部下には、必ず2級管工事施工管理技士を取得して、自信と知識を定着させながらステップアップしていきなさい、と指導しています。

まとめ

それではまとめに入っていきます。

例えどんな資格でも、勉強することに意味がある。
 2級管工事施工管理技士の難易度は1級とそこまで変わらない。
 にも関わらず、合格して当たり前、合格しても評価されにくい。
 でも、資格取得という目標に向かって勉強する時間こそ、貴重です

2級管工事施工管理技士を取得している人とそうでない人の違い
 2級管工事施工管理技士を取得するには、管工事に関する基礎知識
 や工程、施工状況の管理方法を学ぶ必要があります。
 取得している方は、会話や打合せの中で知識が備わっているので
 分かる人には分かります。

2級管工事施工管理技士から受験した方が、知識が身につきやすい
 2級の一次試験、二次試験、そして1級の一次試験、二次試験と
 受験することで、反復勉強する機会が強制的に発生します。
 エビングハウスの忘却曲線に基づく合理的な知識の身に付け方

2級を勉強することで、管工事の試験の場慣れが出来る。
 特に1級の二次試験は筆記試験の為、知識の応用が必要です。
 2級を受験しておくことで、試験慣れし、落ち着いて受験できます

以上です。
2級管工事施工管理技士を受験しようと考えて、この記事を読んで頂いた方へ

今のあなたのその意欲、姿勢を私は応援します。
是非、資格を取得して良い技術者になって管工事業界を盛り上げていきましょう!

pinky

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