【現役設備設計者が紹介】建築設備・設備設計初心者の勉強や本

設備設計者について

現役で設備設計の仕事をしているpinkyです。
建築設備、設備設計に関係する記事を書いているブログを運営しています。


今回の記事はこんな方向けに書いています。

就活生
就活生

新卒で就職前に電気設備設計の勉強の仕方を知りたいです。

設備施工者
設備施工者

施工管理職ですが、設備設計職へ転職を考えています。
転職活動をしながら設備設計の勉強をしたいです。

メーカー勤務など
メーカー勤務など

全く関係のない仕事をしていますが、設備設計に興味があります。
どんな勉強をすればいいですか?

設備設計(機械設備、電気設備)という仕事はきついと感じる方もいるかもしれませんが、きちんと勉強することで本当に楽しく奥深い分野です。
一緒に設備設計を楽しみましょう!

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設備設計の仕事内容を理解しよう

設備設備の勉強を始める前に、この項目と次の項目で設備設計の仕事をメージをしましょう。

いきなり設備設計、建築設備の本を広げても頭に入りません。

設備設計の勉強の仕方の第一歩として、先ずは設備設計の仕事内容を理解しましょう。

設備設計者とは?という題名でも記事にしていますので、参考に読んでみてください。
設備設計とはどんな仕事なのか、年収、設備設計としての働き方など細かく書いています。

自分の分かる範囲、分からない範囲を明確にする

設備設計、建築設備と言っても、機械設備と電気設備があり、その中でも様々な分野に分かれます。

勉強を始める前に先ずは自分が今どの立ち位置にいるのかを理解することが大切です。

例えば

電気設備設計には電気の引き込みから機器の制御、テレビやインターネット関連の弱電設備、太陽光など分類があって、自分はその受変電設備廻りが弱い

機械設備設計で、給排水衛生設備についてはある程度理解しているものの、空調関係が弱い。

設備設計、建築設備の勉強として本を広げる前に、
一度今の自分の立ち位置を紙に書き出す作業をしてみましょう。

そうすると、自分では意識していなかった設備の勉強したい分野や苦手な設備部分が浮き彫りになってくるものです。

就職先の扱う建物用途を調べる

設備設計は建物用途により取り扱う機器や設備に違いがあります。

商業施設やビル系であれば業務用機器や大型機械室、電気室の設計などが多く、ホテルやマンションではいかに客室やマンション専有部面積を確保する為に設備スペースを小さくできかつ維持管理面で考慮できた設計ができるかなど考える必要があります。

取り扱う建物用途で勉強する機器、設備内容を把握しましょう。

なるべく簡単な本から読もう

かくいう私も市販で設備設計、建築設備の書籍を購入して勉強してきました体験談としては下記のようなことがありました。

よし、勉強するぞ!

設備設計の内容は大体は理解できているし、理論的に解説している本を購入して勉強しよう!
そう考えて、購入していざ勉強を始めると

「わ、分からない・・・・」

そう思ってしまうと、勉強を諦めるようになるようには簡単で、結果的に勉強をサボることが増えてしまい、時間だけが過ぎてしまうことになりました。

せっかく設備設計の勉強をしよう!と意気込むものの、肝心の勉強を進められないのでは非常に勿体ないですよね。

だからこそ、設備設計や建築設備の勉強する本は分かりやすい本から始めましょう。

何も気にしなくて良いのです、あなたがネットで購入する本は同僚の誰も見ていません。

自分の部屋に隠しておけば見られることはないのです。

設備設計、建築設備の勉強の仕方の一つと考えて、勉強する本はやさしい書籍を選びましょう。

機械設備、電気設備両方の建築設備を学ぼう

設備設計において、機械設備、電気設備両方理解するのは大切です。

機械設備設計が少しでも電気設備を理解していれば、機器の電源送り容量や天井プロット、設備機器の設備機器を事前に把握しましょう。

逆も然り、電気設備設計者にも言えることですので、下記の建築設備のオススメの本は設備設計・建築設備設計初心者の方は読むようにしましょう。

分かりやすいオススメ(建築設備1)

定番ですが、「イラストでわかる建築設備」です。

実際に私が部下や後輩に勧めている本です。

設計業務の流れから始まり、分かりやすい絵や図で機械設備、電気設備両方の解説をされています。

正直、この内容を全て理解できれば空気調和・衛生工学会の設備士は余裕で受かるのではないかと思うくらい基礎的でかつ分かりやすい建築設備の書籍です。

分かりやすいオススメ(建築設備2)

「よくわかる最新 建築設備の基本と仕組み」
電気設備、機械設備両方を網羅した建築設備初心者向けの本ですが、
上記にオススメした書籍よりはやや細かく書いてあります。

設備設計の全般を概ね理解しているという方には、設備設計者のステップアップ本としては最適かもしれません。

分かりやすいオススメ(建築設備3、建築設備の監理)

「建築設備の設計・施工管理」

図解でなく、実際の現場写真を撮影したもので非常に分かりやすいです。

設備設計初心者の方は現場に出ることは少ないので、現場写真は貴重ではないでしょうか?

また、就職先や転職先の会社が設備の工事監理を請け負う場合、こちらの本で事前に設備の監理項目や検査すべき箇所など参考に見ることもできるので、設備の工事監理向けにもとても良いです。

上記2点のどちらかと併用して購入することを強くオススメします。
上記2点で読んだ内容が実際のどのような設備配置になっているか分かるからです。

少し値段は張りますが、自分への投資と考えるのも一つです。

電気設備設計の勉強本

続いて、電気設備設計についてですが、電気設備設計というのは非常に奥深く特に電気設備設計初心者の方には、目に見えない電流、電圧を扱う仕事なので身につけるのが非常に難しい分野ではあります。

ですが逆に身につけてしまうと電気設備設計者というのはどこの業界でも重宝される存在です。

分かりやすい本オススメ(電気設備1)

「電気設備が1番わかる」

電気設備設計初心者にはちょうど良い広く浅く、電気設備全般の内容です。
こちらの内容がきちんと理解した上で、電気主任技術者の資格への挑戦となります。

電気設備設計でのお仕事ではここに書かれている全ての内容が当たり前に備わっていて、かつさらに物件ごとに設計していくので、先ずは丸覚えしましょう。

分かりやすいオススメ(電気設備2)

「よくわかる 最新 電気設備の基本と仕組み」

建築設備の勉強オススメ本として紹介した書籍と同様のシリーズですが、こちらはやはり欠かせない商品です。

私個人は、電気設備設計初心者の勉強のオススメ書籍は上記になりますが、それでもこちらも分かりやすい図解で解説していますので、電気設備設計においてオススメの本ではあります。

値段も上記と同様になるので、Amazon商品サイトの試し読みでご自分に合う方を選ばれるのも一つです。

機械設備設計の勉強本

続いて機械設備設計についての勉強本です。

機械設備設計は給排水衛生設備、空気調和設備と幅広いので、最低でも給排水衛生設備と空調設備で別々の本として、お読みになる方が良いです。

給排水衛生設備と空調設備を同じ本で買いている本ですが、どうしても内容が薄くなってしまいます。

分かりやすい本オススメ(機械設備1・給排水衛生設備)

「よくわかる 最新 給排水衛生設備の基本と仕組み」

建築設備のオススメで紹介した勉強本から更に機械設備設計の給排水衛生設備に焦点を当てて図解で解説している本です。

正直、この本を全て理解することで実務資格がないものの、給水装置工事主任技術者の資格は余裕で受かるレベルの本です。

余談ですが、設備設計の機械設備設計者にも給水装置工事主任技術者が取得できるように制度を変えるべきだと私は思いますね、良い資格なので。

給水設備のみの勉強については以下の記事で詳しく解説しています。

排水設備のみの勉強の場合は、以下の記事で詳しく解説しています。

分かりやすい本オススメ(機械設備2・空調設備)

「よくわかる 最新 空調設備の基本と仕組み」

こちらは上記と違い、機械設備設計の中でも空調設備に焦点を当てた勉強本です。

近年、空調設備技術は日々進歩しています。
設備設計のコスト上でも空調設備は割合が大きく、機械設計の腕前の見せ所です。

機械設備設計者として空調設備の基礎をこちらの本できちんと理解して、事業者へ最適な空調計画を提案できるようになりましょう。

付録;消防設備で必ず必要な本

「消防設備advice」

設備設計、建築設備において消防設備は、機械設備設計も電気設備設計も両方関係する分野です。

こちらの本は私も毎年購入していて、各市町村の消防局の方も愛用されている程、重要な内容が網羅された実用的な本です。

設備設計会社、設備設計事務所にはこの本が置いてあることが多いのですが、会社の本であればマーカーやメモ書きができないのです、なので少し高価な本なのですが、毎年購入しています。

建築設備、設備設計初心者の方が最初からこの本を少しでも理解出来ていれば、会社として非常に貴重な人材です。

以上、建築設備・設備設計の勉強の仕方として市販の書籍オススメ紹介でした。

一緒に設備設計業界を楽しく一生懸命生き抜きましょう!

pinky

コメント

  1. ビール より:

    今まさしく施工管理をしていて、設備設計をしてみたいと考えている20代です。そんな中このブログにたどり着けたこと嬉しく思います。
    わかりやすい本オススメ(建築設備1)の本が表示されていない(私のpcの問題?)ため、どの本なのか改めて教えていただきたいです。
    また、私自身給排水設備には強く、空調設備はやや弱く、電気設備は完全に弱いといった状態です。この場合、勉強法としてはピンキーさんが勧めて下さっている、電気、空調を別個で学んだ後に全体を学ぶという形のほうが全体を通して学ぶよりよいのでしょうか。
    お忙しい中申し訳ございませんが、お返事を頂けると幸いです。

    • pinky より:

      ビール様

      この度は、当ブログにお越し頂きありがとうございます。
      ここ数ヶ月仕事が多忙で、ブログコメントチェックを怠っており、ご返信が遅くなり大変申し訳ありませんでした。
      お問合せ頂きました「わかりやすい本オススメ(建築設備1)」ですが、アマゾンサイトですが以下は閲覧可能でしょうか?https://www.amazon.co.jp/dp/4816353488?tag=maftracking434769-22&linkCode=ure&creative=6339
      「イラストでわかる建築設備 単行本 – 2012/12/13」というタイトルの本です。
      建築設備設計の基礎的知識が集約された本ですので、既に施工管理職であるビール様でしたらこの参考書をご存じかもしれませんが
      建築設備士の資格取得の際の勉強にも非常に役立ちますので、是非参考になさってください。
      電気の基礎的知識の掴みにもちょうど良いです。

      また、設備設計の勉強についてですが、どの分野の設備設計を目指されているかによりますが
      既に給排水を主としてお仕事をされておりましたら、上記のような建築設備についての基礎的知識の本を読み、全体像を掴んでから空調、電気設備のどちらを優先するかをお考えになってはいかがでしょうか。

      今後は私もコメントは毎日チェックするようにしますので、ご連絡お待ちしております。

      Pinky