ルームエアコンの種類は640通り以上あることをご存知でしょうか?
その中からあなたにとっての最適なエアコンの選び方なんてとても難しく聞こえます。
色んな機能がついていて何が良いのか分からないし、
何となく知っているけれども、いざ買おうと思うと迷ってしまう。
良いエアコンは欲しいけれど、電気代も気になる。
カタログを見ても結局何が良いのか迷って時間だけ経ってしまった。
そんな方へ分かりやすく解説していきます。そんなに難しく考えずに、エアコン選びを楽しみましょう。
・640通りものあるエアコンから自分好みのエアコンを選ぶことができる。
・エアコンを選ぶ手順が分かる。
・エアコンを安くかつ自分の好きなエアコンを購入できるようになる。
それでは早速、エアコンを選ぶ為に必要なステップを解説していきます。
エアコンの種類を理解する
エアコンの選び方として第一にエアコンの種類を理解しなければいけません。
種類を理解して、先ずはあなたがどんなエアコンを設置したいのかを考えていきましょう。
エアコンの種類を理解する為に、分かりやすく次の2項目に分けました。
エアコンの種類はなぜそんなに多いのか?
エアコンの機種がなぜ沢山存在するのか、それは大きく分けて2つあります。
・エアコンにはグレードがある。
・お部屋の面積に合ったエアコンの能力
エアコンのグレードについて
エアコンのグレードにより何が違うのかですが、端的に書くと、、、
エアコンのグレードが良ければ良いほど沢山便利な機能が付いているという事です。
各メーカー別にグレードが設定されていて、大体一つのメーカーでエアコンのグレードが7〜8種類あります。
更にエアコンのメーカー数が少なくとも7〜8社あるので、それだけでも最大64通り以上は存在する事になります。
エアコンの能力について
エアコンの能力とは、設置するお部屋の畳数に合わせたエアコン本体の適正能力の種類です。
端的には6〜29畳程度別に各グレードに対して能力が分かれているので、エアコンの能力として10通り(6〜29畳用の10通り)になります。
1つ目のグレードの種類の64通りと合わせると640通り以上あることになります。
車じゃないのだから、こんなにエアコンの種類があったらそりゃ何を選んでいいのか分からなくなるのは当たり前ですよね。
そして家電量販店などで販売説明を鵜呑みにしてしまい、自分好みのエアコンとは何なのかを考えないまま購入してしまうことになってしまいます。
こんな機能もあったのなら説明してほしかった、、、
電気代が高すぎてこんな機能いらなかった、、、
みなさんそんな経験はありませんか?だから少しでもこのブログで覚えてください。
エアコンを自分で選べれるようになるということは
自分好みの生活をコントロールできるストレスフリーな生活を送れるということです。
それでは次の項目より、エアコンのグレードとエアコンの能力についてどのように見ていけば良いのか解説していきます。
エアコンのグレードと能力の比較表の見方
エアコンのグレードと能力の比較は各メーカーのHP、または家電量販店に置いてあるカタログに記載されています。
参考として、パナソニックのルームエアコンに比較表の見方を以下に書きました。
グレード別に機能の何がついているかが記載されています。
参考資料としてエアコンの有名どころのメーカーの比較ページを貼っておきます↓↓
三菱 ルームエアコンHP
パナソニック ルームエアコンHP
ダイキン ルームエアコンHP
SHARP ルームエアコンHP
富士通 ルームエアコンHP
日立 ルームエアコンHP
畳数に合わせた能力を選定する
エアコンの種類を理解できた所で、次はエアコン能力について考えましょう。
これについてはステップ①で掲載している各メーカーの比較表を見ながら読むようにしましょう。
メーカーがカタログに載せている能力は少し過大
そもそもエアコンの能力とはどのように選定する必要があるのかご存じでしょうか?
家庭用ルームエアコンを含む空調の能力選定とは本来
・建物の角度
・窓の面積がどのくらいあるか
・太陽などからの熱を窓や壁、天井がどの程度透過させるか
・どの程度の人員か
・どの程度の風を通す部屋か….など
細かい数値を算定して能力を選定していくものなのです。
そんな計算素人には出来ないし、何より面倒だよ!!
そうなのです、そんな計算は技術者しかできません。
そこで各メーカーが出している比較表記載の畳数に合わせた能力の出番です。
各メーカーが出している畳数に合わせた適正な能力というのは
「どのようなお部屋の条件でも、およそこれくらいの能力があれば足りますよ」という簡易的なものなのです。
お部屋が6畳なら2.2kw、8畳なら2.5kwと示しています。
畳数は1畳(帖) = 1.548 ㎡ ( 江戸間 )となります。
先ずはお部屋の面積を確認しましょう。
かと言って、能力は下げない方が良い
エアコンの能力はメーカーが出しているのは「大まかな数値」なら、能力を下げたら値段も安いし、そういう風にエアコンを選んでも良いんじゃないですかね?
そのように考えてしまうかもしれません。
実際にはそれで問題なく使えている方もいらっしゃると思います。
ですが「大まかな数値」であったとしても一つの目安は目安です。
仮に考えてみましょう。
部屋に見合った能力の選定をしない場合にどうなるかと言いますと
能力が足りていない場合は、その分低い温度で冷房、高い温度で暖房と必要以上に温度設定を行う必要があり電気代、環境に良くありません。
逆に能力が大きすぎる場合、単純に購入費用と電気代が高くなるので、メリットはありません。
結論は、エアコン選定の際はメーカーが出している数値を参考にエアコンを選定するのが良いと私は考えています。
好みの機能を探す
前述しましたが、最近のエアコンには便利な機能が沢山あります。
それもエアコンメーカーによってバラバラで似たような名前もあるからまた混乱するんですよね。
私が思うエアコンのおすすめ機能は以下になります。
・無線LAN対応のエアコン
・エアコン内部のお掃除が充実している機能
・人感センサー、赤外線センサーによる人の検知機能
・ウイルス、PM2.5、カビや花粉に有効な機能
無線LAN対応エアコンは、遠隔操作でエアコンを入切できるので、帰宅途中に先にエアコンを運転させたい人やつけっぱなしで外出してしまった場合に非常に便利な機能です。
また近年は人感センサーや赤外線センサーなど人を検知する機能が充実していたり、ウイルス対策に有効な機能、エアコンを長持ちさせて、かつ電気代も安くなるようエアコン内部のお掃除機能も充実しています。
エアコンは低コストでかつ、ややこしい機能は入らない!
そんな方もいらっしゃいますが、搭載されている機能により結局電気代が安くなったり、エアコンの効果が悪く体調を悪くされてしまうと、医療費がかかることになりますので、ある程度の機能が搭載されているエアコンを購入することをおすすめします。
別の記事でエアコンの機能について書いていますので、知っておいて損はありませんので
是非読んでみてください↓↓
設置できるかを確認する。
続いてエアコン選定手順3として、エアコンがお部屋に設置できるかを確認しましょう。
エアコンの設置について注意点をまとめました。
・エアコンコンセントの形状確認
・分電盤にエアコン専用ブレーカーがあるか確認
・室内機の設置位置は確保されているか
・室外機の設置スペースはどの程度あるか
・室内機~室外機間の配管長はどの程度あるか
・室外機すぐに配管用の穴があるか
下記にそれぞれの項目について解説しています。
エアコンコンセントの形状確認
エアコンのコンセントは一般的なコンセントと少し形状が異なります。
エアコン用のコンセントは100V用、200V用と大きく2種類に分かれており、形状の確認が必要です。
以下の形状がエアコン用100Vのコンセントです。
200Vコンセントは以下となります。
何故100V、200Vと分れているかは単純にエアコン能力に関係している話なのですが、下記記事にて詳しく解説していますので、是非読んでみてください。
分電盤にエアコン専用ブレーカーがあるか確認
続いてお住まいのご自宅の収納、下足などに分電盤というものがあるかと思いますが、そちらを確認になります。
ほとんどのご自宅は問題ないと思いますが、エアコンは消費電力がかなり大きい為、専用のブレーカーにする必要があります。
エアコン専用ブレーカーでなく、どこかの回路(照明、コンセント)と同一回路=エアコン専用のブレーカーを設置していない場合が問題なのです。
その場合、エアコンを使用している最中に同一回路内となっているどこかのコンセントで消費電力の大きいドライヤーやホットプレートなどを使用してしますと、ブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。
エアコン専用ブレーカーになっていない場合は、購入されたハウスメーカー、マンションなら管理会社に問い合わせるようにしましょう。
室内機の設置位置は確保されているか
エアコンの室内機設置場所についてですが、一般的にはエアコンを設置する場所には壁の中に補強の下地が入っていることが多いです。
先ずはエアコン設置位置、エアコン設置用補強下地が入っている位置をご購入されたハウスメーカー、マンションなら管理会社に確認するようにしましょう。
また、その他気をつける点としまして
窓や収納などの上にエアコン室内機を設置しようとしている際は注意が必要です。
エアコンは運転している時、フラップという羽がエアコン本体から開くようになります。
そのフラップと収納などの扉が干渉しないかなどを注意しましょう。
室外機の設置スペースはどの程度あるか
室外機のサイズはメーカーやグレードにより様々です。
せっかく購入したいエアコンを見つけても設置するスペースがなければ設置することはできません。
ですので、設置したいエアコンを決定したら室外機のサイズをカタログで調べて、ご自宅の室外機を設置するスぺ―スを確認するようにしましょう。
室外機すぐに配管用の穴があるか
最後に、大抵のご自宅にはあるはずですが、エアコン配管用の穴があるかを確認しましょう。
エアコンは室内機~室外機に熱を運ぶ冷媒というものを運ぶ配管と、室内機から出る結露水を排出するドレン用ホースが必要になります。
以下の写真のように配管の穴があるか確認しましょう。
仮に配管の穴が見つからない場合、最悪はエアコン配管用に穴を空ける必要がありますので、家電量販店やお近くのエアコンを取り扱う電気屋さんに相談してみましょう。
予算を組む
ルームエアコンの費用は大きく分けて以下の項目となります。
これを理解することによって、次のステップに続く費用を抑えることができます。
・エアコン本体購入費用
・エアコンの設置工事費用
・エアコンの更新、維持管理
エアコンは本体価格の他に、エアコンを設置する為の工事が必要です。
エアコンの設置場所にはコンセントが設置されていますが、そこにコンセントを差すだけでなく、
熱を運ぶための冷媒配管を室内機から室外機へ接続するなど、専門の業者しかできない工事が必要です。
エアコンの設置工事にも当然費用はかかりますが、次の項目で出てくるエアコンをネット通販で購入する際には工事費用もきちんと見積もりをするようにしましょう。
また、エアコンは耐用年数10年が基本ですが、日々のお手入れを行うことにより長持ちします。
その点ではお掃除機能などが充実したエアコンを選ぶことがオススメと言えます。
購入方法を考える。
エアコンの購入方法は大きく分けると2通りあり、やはりエアコンのコスパが良い方を考えるべきです。
・ネット通販での購入
・家電量販店の店頭で購入
私は断然、ネット通販がオススメです。ちなみに私はパナソニックXシリーズ20畳用ルームエアコンをネット通販にて購入しましたが、家電量販店の金額よりも10万円も安く購入できました。
これは衝撃でしたので、今でもしっかり覚えています。
家電量販店の強みは、エアコンに詳しい店員と話をしながら購入機種を検討できる心の支えと、購入の際に空気清浄機や扇風機などその時のキャンペーンによる付加価値があること、そしてポイントが貯まることです。
ですが、付加価値要素の単価とポイントを差し引いた本体の購入費用を考えてもネットで購入する方が断然安くなります。
単純にネット通販は仲介料がほとんど発生しない状態なのですから当然の事です。
反対にネット通販の注意点は1点だけ!
本体購入の際に、エアコン設置工事をオプションで依頼できる所で購入しましょう!それだけです。
家電量販店でも言えることですが、エアコンは本体購入と共に専門業者でないと設置工事は行うことはできないのです。
ネット通販の場合、稀にネット本体購入のみという悲惨な紹介がありますので、それに気をつけて設置工事の依頼も行うようにしましょう!
まとめ
エアコンを選ぶ為のステップ
①エアコンの種類を理解する。
エアコングレードの理解を高めましょう。
②エアコンを設置するお部屋の畳数に合うエアコンを選びましょう。
該当目次に算出方法を書いています。
③好みの機能を探しましょう。
個人的には無線LAN対応(スマホで遠隔操作)の機能がオススメです。
④選んだエアコンが設置できるかを確認しましょう。
マンション住まいの方は特に注意です、該当目次に関連記事を貼っています。
⑤予算を組み、エアコンにかかる費用と購入方法を考えてみましょう。
私はネット通販でエアコンを購入しましたが、結果的に家電量販店より10万円安くなりました。
以上です、エアコン選びは高価な物なので、じっくり考えて選びましょう。
その過程も楽しいものです。
あなたのストレスフリーな生活ができることを祈っております。
pinky
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