突然ですが、マンションにお住まい、購入、借りる予定のある方へお聞きします。

マンションには設置できないエアコンがあることやエアコンコンセント形状の確認方法、エアコン用配管や配管用ルートのみが既にある場合などご存じでしょうか?
マンションの住戸へエアコンを設置する為には、少しだけご自身で確認が必要なことがあります。

マンションにお住まいの方向けに注意点やポイント、確認方法を順序良く書いていきます。
そこまで難しい話でもないので、順番に読んでもらえるとイメージがつくかと思います。
設置する時に特に注意が必要なエアコンの種類
先ずは設置したいエアコンを確認します。
ここで特にマンションでルームエアコンを設置する際に注意が必要な機種を紹介します。
ダイキン製加湿機能付きエアコン(うるるとさらら)
ダイキン製で加湿換気機能付きエアコンのうるるとさらら(略:うるさら)は加湿ホースという特殊なホースが必要になるのです。
そのホースの制限が4m5回曲がりの制限があり、室内機と室外機が離れる中居室でサービスバルコニーや共用廊下に面していない場合、ホースが届かないので設置不可となります。
パナソニック製お掃除ロボ自動排出機能(エオリア)

パナソニック製のお掃除ロボ自動排出機能搭載のエオリアも排気ホースという特殊ホースが必要でして、これまたホース制限が5m5曲がりまでなので、上記うるるとさらら同様の中居室には設置不可となります。
ちなみに、、、
2022年モデルよりパナソニックもダイキン同様に空気中の水分を集めてお部屋に加湿する機能を搭載したエアコンを発売しています。

上記2点は素晴らしい機能を持ちつつも残念ながらマンションでは設置ができないお部屋があるのです。
加湿やお掃除自動排出機能はエアコンの機能としては非常に魅力的ですから、どうにか設置は検討したいところ。
ですので、加湿ホースや排気ホース付きのエアコンの場合はリビングや寝室などの室内機と室外機が隣接できるお部屋に設置しましょう。
重要事項説明書、入居のしおりを確認

マンションに入居される際に重要事項説明書。
そして購入される方は更に入居のしおりを販売店から渡されますが、実はそこに入居される住戸へ設置するルームエアコンについて詳細が明記されています。
この内容は他の関連記事でもあまり取り上げられていないのですが、購入した入居予定のマンションの住戸に対して以下のような内容などが書かれています。
・エアコンは基本的に入居者側で手配して設置すること
・中居室(バルコニーや共用廊下に面していない居室)は設置できるエアコンが限られていること
・予めエアコン用配管を隠蔽部分に用意しているもしくは配管ルートを確保している場合があること
1番目は当たり前なことなので飛ばし、2番目は前述しました「設置したいエアコンの確認」の内容となります。
3番目については、2番目の結果的に設置できないエアコンがあることになるのですが、次の項目にて詳しく理由を書いて行きます。
予めエアコン用配管を隠蔽部分に用意しているもしくは配管ルートを確保している場合があること
ここで解説する内容も、マンションの特定のお部屋に特定のエアコンを設置できないことを解説しています。
非常に重要な内容ですので、次の項目から写真を見ながら読んでみてください。
エアコン配管を用意している例
ルームエアコンには、室内機と室外機の間の熱を交換する配管と結露水などを排出するホースと電源や信号配線が必要です。
ルームエアコンを設置する際にこの配管やホースや配線なども工事する必要があるのですが、前述したマンションの中居室はバルコニーや共用廊下に面していない事があります。
その中居室にエアコンを設置しようとすると、室内機と室外機が離れた場所にあるので、配管や配線は壁をぶち破らない限り工事ができないのです。
ではどうするか、答えは簡単です。
ルームエアコン用の配管や配線を予め入れておいておけば良いのです。
もしくは配管や配線が通せるように予めルートを確保しておけば良いのです。

以下がマンション運営会社が先に配管や配線を仕込んでいる参考写真です。

先行配管の注意点、落とし穴

先行配管の仕組みは理解頂けたかと思いますが、その先行配管にも注意が必要なのです。
先行配管はあくまでマンション運営会社が先に配管しておくもので、ルームエアコン本体は入居される方が購入されて、業者に依頼して設置してもらいます。
この関係でいくとつまり、予め配管は用意するものの、マンション運営会社は入居者がどのようなルームエアコンを設置するのかが分からないという事です。
なので一般的に必要な配管しか用意していないので、前項目「設置する時に特に注意が必要なエアコンの種類」で解説した2種類のエアコンは特別なホースが必要で、しかも配管の距離も届かない、かつ特殊ホースを必要とするエアコンをあなたが購入されるか分からないので、先行して特殊なエアコン用配管は入れてくれていないのです。
つまり、上記2機種のエアコンは先行した配管やルートが確保してあったとしても対象の中居室には設置できないという事なのです。
厳密に言うと特殊ホースを同じようなホースを市販で購入して延長すれば良いのですが、そうすると当然何か不具合があった際のメーカー保証は出ないことになります。
悲しい話ですが、それでも他に沢山良いルームエアコンは存在しますので、ご自身で探してみてください。
エアコンコンセントの確認
続いてはエアコンのコンセントについて確認をしましょう。
基本的にマンションを建設する際には、きちんと検討した結果、各居室に適正なエアコン用コンセントが設置されていますが、知っておいて損はないお話です。
エアコンコンセントの形状
エアコンのコンセントは普通のコンセントと少し形状が違います。
そして更に100Vと200Vの2種類があるのですが、その形状を参考に写真を貼ります。
こちらの写真はパナソニック製のエアコンコンセントで100V用と200V用が兼用しているコンセントなのですが形状が分かりやすいので、貼っておきました。

もちろん100Vのみ、200Vのみのコンセントも販売されています。
エアコンコンセントの100V、200Vの違い
エアコンコンセントの100Vと200Vは厳密に言いますと、下記のような言い方になります。
100V=単相100V
200=単相200V
名称だけ覚えて頂ければいいです。
そして、単相100Vと単相200Vの違い=エアコン能力の違いと覚えてください。
ではエアコン能力の違いとは何でしょうか?
エアコンの能力というのはお部屋の畳数で決まります。
細かく説明するとエアコンなどの空調能力は熱負荷などの厳密な計算が必要なのですが、メーカーが推奨している機種によって6畳用とか10畳用など分けられているのな、実はそれがエアコンの能力が違いなのです。
6畳なら冷房能力2.2kwで10畳用なら冷房能力2.8kwなどとお部屋が広くなるにつれて、エアコン能力も大きくする必要があります。
能力が大きくなると当然必要な電力も大きくなりますので、100vより200v2が必要になってくるということです。
目安は大体ですが下記のようになります。
12畳以下のお部屋のエアコンコンセントは100V用
14畳以上 のお部屋のエアコンコンセントは200V用
ということで設置したいエアコンの能力と単相100Vか単相200Vかの確認までするようにしましょう。
設置したいお部屋のエアコンコンセントの形状は先ほど写真を参考に乗せたコンセント形状のどちらかを確認してください。
余談ですが、基本的にマンションの設備設計を行う際にお部屋の面積や負荷を考えて、適正なエアコンが設置できるようにお部屋ごとに100Vか200Vかのコンセントを決定しています。

お部屋が14畳以上なのにエアコンコンセントが100Vしかない・・
なんてことはないとは思いますが念のため確認はしておいた方が良いです。
購入してしまって間違えていると返品はできるのでしょうが、時間と労力が勿体ないですからね。
まとめ
・重要事項説明書や入居のしおりのルームエアコンについての説明は必ず確認する。
・バルコニーや共用廊下に面していない中居室で設置できないのは
ダイキン製ルームエアコン うるるとさらら
パナソニック製ルームエアコン エオリア(お掃除ロボ自動排出方式)
・中居室には先行してエアコン用配管が仕込まれていてルームエアコンを設置できるものの
上記機種はほぼ設置できないマンションが多い
・エアコンコンセントはルームエアコン購入前に必ず確認する。
以上、マンションへのルームエアコン設置方法についての記事でした。
また、私はパナソニック製エオリアを購入しまして、使ってみた感想とエオリアの機能についての記事も書いていますので、是非そちらも読んでみてください。
あなたがストレスフリーで快適な生活を送れますように。
pinky
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